○ 定置網における取組事例
1 操業の工夫
・1日1回の網起こしのみ。また、他の事例では、原則1日2回の網起こしをするが、朝の網起こしでマグロが入網した場合、1回にした。
・1日1回の網起こしのみ。また、他の事例では、原則1日2回の網起こしをするが、朝の網起こしでマグロが入網した場合、1回にした。
・年間を通して2s未満のものは全て放流する取組みを県漁協理事会の決定事項として実施した。
2 漁法(漁具)の工夫
・緊急放流口を設け、大きい目合いで大型のマグロのみを漁獲し、それ以下の小型魚を含め他魚種も放流している。
・緊急放流口を設け、大きい目合いで大型のマグロのみを漁獲し、それ以下の小型魚を含め他魚種も放流している。
・箱網内に仕切り網を設置し、大型魚は仕切り網内で水揚をして、小型魚は落し網に追い込み側網を沈めることにより放流している。
・キンコ網を取り付け、ぶり・あじ・さばは追い込むようにし、チャック(くさり式)を開けて放流するようにしている。
3 放流手法の工夫
・概ね100尾以内であれば、タモ網により放流しているが、それ以上の入網の時は、側網を沈めることにより放流するか、網起こしを中断して止めている。
・20sサイズのものが一定数以上入網すると、タモ網での放流が困難となり、網起こし作業を中断した。
・サバ・イワシ・ワラサ等、大量入網が多いため、船に魚を積みながら船と網の間を離しやすく工夫をして、そこから放流している。
・ブリ等の混獲が多い場合は、先に金庫網の入口を開け、なるべくブリを追いこみ、その後マグロの放流するようにしている。
・多い時(数十尾以上)は、揚網途中に側を土俵で沈め、ゆっくり追い込みながら放流した(水面から60cmくらいがちょうど良かった。)。
・網起こし中に後方へかわす。
4 その他の工夫(機器導入、計画的漁獲等)
・網揚げ前に魚探でマグロの感度があった場合、操業を自粛した。
・漁期が5月から8月のため、昨年は30年5月、6月に獲る数量を残し、網の切り上げを行った。
・数量割当の徹底遵守。
((一社)日本定置漁業協会調べ。平成30年3月時点)